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Minoru Matsushima,Business producer working for RSS Advertising Inc.


by minorutominoro

今後のマーケティング活動/マーケティンググルを参考に

昨日から仕事はじめ。
仕事といっても4Qの営業戦略・組織デザインやらを考える系が多い。

2009年の営業体制・クライアントへのサービス戦略を考える上で、
マーケティンググルの方たちの意見を参考にブログを巡回。

業界人間ベムさん

ものが売れにくくなるのだから、パーチェスファネルの下流(つまり購買行動に近い部分に)マーケティングコストをシフトさせる必要がある。それも従来の単なる販売促進活動というのでは芸がない。(そもそも効果があるかないかとROIを測定できるかどうかだ。)


藤田康人さん:モノを売れなくしているのは誰だ

 IMC(統合型)マーケティングを実施するうえでは、製品開発、マス広告、ネット広告、CGM(消費者生成メディア)バイラルプロモーション、戦略的 PR、店頭販促企画など、多岐にわたるマーケティング領域に関する一定以上のリテラシーと経験が、我々エージェンシーのみならず、クライアントサイドにも求められます。しかし、生え抜き主義とゼネラリスト育成志向がまだまだ強い日本企業では、それらの幅広い領域をハンドリングできるマーケティングエリートが育つのは未だ難しいのが現状です。



イケダノリユキさん 脳科学的:消費者情報処理モデルβ版


最近の不況で、どこの広告主様もより一層CPA志向にシフトしているわけですが(それ自体は悪いことじゃありません)、それはあくまで顕在化した限られたニーズの刈り取り戦争でしかないわけです。需要は創造してないし、当然検索数を増やすことにはつながらない(検索数に限りませんが)。潜在ニーズを顕在化させる作業は別でやるしかありません。
(中略)
現状、一番問題だと思っているのは、リスティングやアフィリエイトをゴリゴリやり尽くして、バナーの効果も落ちてきていて、さて、それじゃクチコミとかバズとかバイラルとかしかけようと思いたち、最後に「CPAはリスティングと同じくらいで宜しくね」というオーダーが多いこと(本当に多い。すさまじく多い)。



ざっと見るとこんな感じ。
広告宣伝費全体で見ると、確実に2009年は不況となり全体的な販売管理費の類は削られる。
その上で、2種類のクライアントがいる事に注意しなければならない。

・大企業(マス広告からネットまで一通りやっているクライアント)
・中小企業(マス広告は専門誌にちょろっと、リスティング/アフィリエイトを中心にやっているクライアント)

そもそもターゲットの広い大企業は、この不況を機にIMC型のマーケティング活動
における組織的体制を変革できるかがカギになる。
エージェンシーは、そのクライアントのマーケティング活動を体制的に変革させるための
支援をやる必要がある。これは広告代理店×コンサルティング会社のエッセンスを
持った会社でなければできないかも知れないが、経営者TOPが断行する会社も
あるだろう、と考える。

そもそもマス広告を出していない、ニッチな商材の中小企業はそもそも企業規模の中の
広告宣伝費が少ないため、守りの年になる可能性は高い。
ROIが見込める(つまりCPAが見込める)ネット広告だけやって耐える!事は
多いに想定される。そうするとイケダさんがいう「明日のクリック」に投資する企業は著しく
保守的になる確率は高い。

現実的には、刈り取りを今以上に「最適化」することで結果を出すこと、そこから
クライアントのウェブサイトを単なる最終LPとしてだけではなく、
ウェブサイトという「自社メディア」をいかに管理し、ユーザーとコミュニケーションを行うかを管理する組織づくりが、重要なのではないかと考える。
by minorutominoro | 2009-01-04 17:43 | Sales